南米の”世界で最も美しい書店” エルアテネオグランドスプレンディッドで芸術を感じる

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美しい曲線が特徴的なアールヌーボー様式の建築といえばヨーロッパのイメージがありますが、「南米のパリ」と言われているアルゼンチンの首都、ブエノスアイレスではヨーロッパ感漂う街並みを、南米にいながら楽しむことができます。

そんなブエノスアイレスにある「エル・アテネオ・グランド・スプレンディッド(El Ateneo Grand Splendid)」は、世界で最も美しい書店10選にも選ばれた南米屈指のゴージャスな書店です。

 

アルゼンチンの芸術発展に貢献した、由緒ある劇場を改築して作られたエル・アテネオ書店

南米ブエノスアイレスにあるエル・アテネオ・グランドスプレンディットは、劇場を改築して書店にしたという一風変わった、そしてとても美しい書店です。

見た目の美しさもさることながら、南米最大級の品揃えを誇るこの書店は、地元の人にも愛されています。

書店の元になった劇場には、とても古い歴史があります。

まず、この劇場は建築家のペレとトーレス・アルメンゴールが、興行主でありアルゼンチン音楽業界の重鎮であるマックス・グリュックマンのために建築し、1919年に「テアトログランスプレンディットTeatro Gran Splendid)」という名でオープンしました。

アルゼンチンタンゴの歴史では欠かすことのできない人物、カルロス・グランデル、フランシスコカナロ、ロベルトフィルポなどもこの劇場でショーに出演していました。

 

かつてラジオ局や映画館としても使われていた!

かつてエル・アテネオ書店が劇場だった頃は、ラジオ局、レコーディングスタジオも併設していたほか、1920年代後半には映画館としても使用されていました。

1929年にはアルゼンチンで初めてサウンドフィルム上映した場でもあります。

現在は、映画館として機能していた頃の客席部分は取り除かれ、本が陳列されていますが、その他の装飾などは当時のまま残されています。

 

世界で最も美しい書店のひとつとして生まれ変わる

そんな歴史あるエル・アテネオ・グランド・スプレンディットは、2000年にアルゼンチンの大手書籍・書店を保有するグループに賃貸され、建築家のフェルナンド・マゾーン監修のもと改築されて、書店として新しく生まれ変わりました。

2007年には70万冊を売り上げ、2008年にイギリスガーディアン紙(The Guardian)で「世界でもっとも美しい本屋10選」に選ばれたことから観光客からも注目されるようになりました。

 

劇場時代から残る芸術が魅力!歴史ある絵画や彫刻を堪能する

エル・アテネオ書店の魅力といえば、数え切れないほどの書籍はもちろん、書店全体に散りばめられたアートの数々です。

天井にはイタリア人作家 ナサレノ・オランディが手掛けた美しいフレスコ画が広がり、舞台には深紅のベルベット調の緞帳、ボックス席にみられる装飾などからは、優雅な雰囲気が漂っています。

また外装では、3階部分バルコニーにイタリア人彫刻家トロイアノ・トロイアニによるカリアティードと呼ばれる像柱もあり、至る所に芸術が盛り込まれていることがわかります。

youtube video by henrikgronhaug

エル・アテネオ書店ならではの体験!舞台跡のカフェでゆったり読書

エル・アテネオ書店の奥にある、劇場の舞台跡にはカフェが併設されています。

劇場の舞台でコーヒーやお茶を楽しむことができるなんて、他の場所ではなかなか経験できません。

購入前の書籍を持ち込んで、カフェで吟味することができるのが嬉しいポイントですね。

またカフェが混んでいたとしても、書店中のいたるところに椅子やソファがあるので、店内ではじっくりと本と向き合う時間が持てます。

3階の一部はアートギャラリーになっているので、店内の雰囲気を十分楽しんだあとはアートギャラリーにて、さらに芸術に浸るのもおすすめです。

 

スペイン語が読めなくても楽しめる芸術的な書店で優雅なひとときを

エル・アテネオ書店に置いてある書籍はスペイン語がほとんどですが、日本では見られないアートブックやフォトブックがあったり、アルゼンチンタンゴのアルバムがあったりと色々楽しめそうです。

文学や歴史が好きなら、ぜひ南米のパリの美しい書店「エル・アテネオ・グランド・スプレンディット」で、歴史ある芸術と奥深い文学を楽しんでみてはいかが?

Location

El Ateneo Grand SplendidWeb

Av. Santa Fe 1860, Buenos Aires, Argentina

 

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alisa

フランス ボルドー、カナダ トロントでの生活を経て、多様性・サステナビリティに興味を持ち、 日本 ⇄ カナダ でCLAIr magをディレクションしています。 どんなコンセプトだって表現方法だってOK、ユニークで自由なコンテンポラリーアートの世界観が好き。