パリは”持続可能”なファッションの中心地へ ーParis Good Fashion計画が進行中

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ファッション界が抱える環境問題は、今や世界の関心事。「着られることなく捨てられている莫大な量の洋服たちをどうするか問題」については、みなさんも一度くらい耳にしたこともあるのでは?

この問題について世界のファッションの中心地フランス・パリ市は、2024年までに「パリを”持続可能な”ファッションの中心地にする」と立ち上がりました。

ロンドンやコペンハーゲン、アムステルダムなどにつづく、街をあげてのサステナブルファッション都市計画「Paris Good Fashion」について紹介します!

*サステナブル(持続可能な)

 

Paris Good Fashionとは?

Paris Good Fashion計画はパリでオリンピックが開催される2024年までに、5か年計画でパリを持続可能なファッションの中心地にしようというもの。

現在ファッションは限りある資源を大量消費しながら、劣悪な環境のもと格安賃金で働く人々の労力に支えられて作られ、それでもその多くが一度も着られることなく日々廃棄されています。

Paris Good Fashion計画はこの問題に立ち向かうべく、未来を見据えファッションの中心都市としての責任を果たしていこうとパリが掲げたプロジェクト。

モードなファッションをよりクリーンなかたちで創っていこうというこの壮大な計画には、ルイヴィトンを運営するLVMHやギャラリーラファイエット、エレン・マッカーサー財団なども支援を表明しています。



Paris Good Fashionでは何をするのか

ファッションをより持続可能なものにするためには、ファッションに携わる専門家や主要ブランド、デザイナー、企業、消費者、すべての人が具体的にアクションを起こすきっかけをつくることが大切。

そこでParis Good Fashion計画はファッション界に携わるすべての人のためのコミュニケーションの場を作って、3つのポイントからサステナブルファッションに取り組んでいくのだそう。

1つ目のポイントはファッション界に関係するすべての人がつながり利益を得られる、持続可能な経済の形をつくること。

2つ目はよりエコでクリーンな資源による服作りを推進し、ファッション産業の透明性を高めること。

3つ目はファッション界におけるエネルギーや流通、その他コミュニケーションをよりサステナブルなものにすること。

この3つを実現するためにパリ市は今後様々なイベントやディスカッションの機会を企画していきます。



パリ市がサステナブルファッションを担うクリエイターとメゾンをつなぐ

特にパリの中堅ブランドや若いクリエイターたちは、すでにサステナブルファッションへの関心が高く、ローカルなモノづくりや新素材の開発などにも積極的に取り組んでいます。

そこでパリ市が若いクリエイターのためのデザイナーコンテストや、クリーンエネルギーをテーマにしたファッションウィークなどを開催することで、彼らと大きなメゾンをつなぐプラットフォームになり、サステナブルムーブメントを高めていこうと計画しています。

行政の後押しでファッションの未来を担う若いクリエイターのサステナブルな感覚が磨かれていくとしたら、これからどんな”モード”が生まれていくのかとても楽しみですよね。

 

服には私たちを寒さから守る以上の大きな役割がある

パリの副市長アントワネット・グール(Antoinette Guhl)は、イギリスの女性小説家ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の「服には私たちを寒さから守る以上の役割がある。世界や世界の見方を変える」という名言を引用して、

「今環境や社会問題の緊急性から、私たちは地球に配慮したファッションの開発を迫られています。地球にやさしく、エコで多様なファッションのアイデアが首都を超えて広がることを願っています。」

と語りました。

世界一のモードな街パリが街を上げてサステナブルファッションに乗り出したことで、これからますますスタイリッシュ×グリーンなファッションが発展しそう!

まずは2024年まで、ファッション界のサステナビリティへ向けたアクティブな動きには目が離せません◎

 

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alisa

フランス ボルドー、カナダ トロントでの生活を経て、多様性・サステナビリティに興味を持ち、日本 ⇄ カナダ でCLAIrmagをディレクションしています。 どんなコンセプトだって表現方法だってOK、ユニークで自由なコンテンポラリーアートの世界観が好き。